冷え性で太ももから下が冷たいー。
水を使うと手がジンジンするー。
東洋医学では冷えは病気の元になると言われているほどです。
でも西洋医学はというと、冷え性は病気として扱われないんですよ。
寒くて日常生活に支障が出るっていうのは立派な病気や!!
冷え性は東洋医学の得意分野。
漢方薬を使って冷え性改善を図りますが、冷え性のタイプによっても処方される薬が違うのでご紹介します。
目次
冷え性のタイプは3つある
この時期はひたすらストーブとエアコン暖房とレッグウオーマーと靴下重ね履きと湯たんぽを駆使して、冬を耐え忍ぶ日々です。
ついでに起きている時は毛布を腰巻きして、アームウォーマー+指なし手袋もつけて過ごすほどの完全防備体制。
モコモコしすぎてちょっと動くのも一苦労。
こんな格好他人には絶対見せられません!
ここまで書いていて今さら気づいた。私相当な冷え性だったんだな…。
ちなみに冷え性には大きく分けて3つのタイプがあるって知ってました?
消化器系が弱くて冷える
胃下垂の人に多く見られるのが、このタイプの冷え。
ハイ、私胃下垂です。
冷たいものの摂りすぎや脂っこい料理を食べるとすぐに下痢をしてしまうのがこのタイプ。
確かに夏でもアイス食べるとすぐお腹壊すし、コーヒーがぶ飲みしたらその日1日中下痢ピーです。
胃腸が弱いと食べた栄養が吸収されずに、熱エネルギーを生み出すことができない。
栄養のある食べ物を意識して摂っても、吸収されずに便として排出されていくんですよね。
一時期具合が悪くて、1日に軟便が2,3回出ることがあり病院で検査したことがあります。
それもお尻から管を突っ込む大腸内視鏡検査!!
(まだ30代初めの恥じらいを持ったお年頃。でもケツを見せるのはいくつになっても恥ずかしいもんですが…)
こっ恥ずかしい気持ちと検査中に空気を入れるのでガスが溜まっていくような膨満感の苦しさに耐えて分かった診断結果。
「食べたものが数時間後にすぐ排便として出ていってるから、栄養が吸収されていませんよ」
と。
胃腸がストレスで活発に働きすぎて食べたものが吸収されないまま、肛門へ直行していたのです。
確かにその頃貧血も酷くて、レバーやひじき、ほうれん草をたくさん摂ってもめまいや具合の悪さは改善されず。
今は治りましたが、一時期ものすごく悩んで病院のオンパレードでしたー!!
解決策は消化器を強くすること。
消化器系を強くすることで冷え性が改善されます。
腎臓・膀胱系が弱くて冷える
腎臓・膀胱が弱いと、尿として水分が排出されないため身体に水が溜まり冷えます。
臓器の働きを活発にして水分代謝を良くすると、カラダから余計な水分が出ていき冷え性が改善されます。
東洋医学では“水毒”という言葉があるほど、余分な水は身体に毒!
最近、水分を摂る量を減らすように心がけたら身体の重たさやだるさが軽くなった気がします。
婦人科系が弱くて冷える
手足の先や末端からジンジン冷えたり足をぶつけてあざになりやすい人は、生理不順や生理痛に悩んでいたりと子宮などの内臓が冷えています。
血の巡りが悪いのが原因。
血液の流れが悪い状態を瘀血(おけつ)といい、血がそこにとどまってドロドロになると肌荒れや便秘などの症状も出てきます。
血流を良くすることで冷え症が改善されます。
冷え性タイプ別 漢方薬のおすすめと食べ物
冷え性のタイプによって処方される漢方薬も違ってきます。
消化器系が弱くて冷える人は、胃腸を温める人参湯。
胃腸虚弱で冷えがひどい場合は、人参湯に温める働きの強い附子(ぶし)という生薬を加えた附子人参湯。
消化器系が弱い人におすすめな食べ物は、大根や人参、ショウガ、山椒など。
ジアスターゼという成分は消化吸収を良くしてくれます。
腎・膀胱系が弱くて冷える人は、腰から下が水に浸かっているような感じがするほど冷えが強い。
冷える場所が移動するような冷え性なら、苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)。
冷えで足腰に力が入らない場合には八味丸(はちみじおうがん)。
腎を丈夫にする食べ物は山芋。
漢方生薬としても使用され、夜中にトイレに何度も行く人にオススメの食べ物です。
婦人科系が弱くて冷える人で、むくみやすいなら水分の排出を促す当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。
肌が黒くカサカサしている人は、四物湯(しもつとう)。
どちらも体を温め血行を良くする働きがあります。
生理痛や生理不順に悩んでいるなら紅花やサフランがオススメ。
瘀血(おけつ)を改善して、体を温める働きがあります。
ただし漢方薬は自分だけで判断せず、病院や漢方薬局できちんと問診や舌診、腹診してもらって症状を正確に判断してもらうのが冷え性改善の近道です。
冷え性と漢方薬で参考にした本はこちら。
冷え性改善で買ってよかった私のおすすめ
ついでに冷え性改善に役立った飲み物(食材??)をご紹介します。
最近買ってよかったとしみじみ思うのがショウガ粉末。
朝ホットコーヒーに小さじ1杯入れて飲んでます。
生姜の威力侮るなかれ。
舌がピリピリして味が苦くなるし、なんか効いてるわーって感じになる。
いつもより手足が冷えないから、多分本当に効いてるんだと思います。
料理や飲み物にスプーン1杯入れるだけだから超便利。
あともう1つ。
マテ茶ー!
南米の飲み物ですね。
飲むサラダで健康に良いってことで、これも最近アイハーブで買いました!
冷え性効果なんて全然期待せずに買ったけど、調べたら実はすごかった…。
マテ茶の成分の中には血管を広げて血の巡りがよくなる作用があるので、冷え性改善にはかなりオススメなお茶。
あとカルシウムやマグネシウム、鉄分が豊富に含まれ、ポリフェノールは赤ワイン以上に入っています。
ポリフェノールは抗酸化作用が期待できるのでエイジングケアにも最適。
他にもビタミン、ミネラル、食物繊維などいろいろたくさん。
栄養たっぷりのお茶で、味は緑茶を濃くした抹茶のような感じ+ちょっと癖のある味。
めちゃくちゃうまいじゃないかー!
飲んだらハマります、多分。
ちなみに夜飲み残したマテ茶をそのまま朝まで放置していたら、カップに茶渋がしっかりついていました。
しかもスポンジで何度もこすらないと落ちなかった。
これはポリフェノールのせいかしら??
歯にも茶渋がつきそうなので、歯磨きはしっかりするべし。
冷え性のタイプ別 漢方薬のまとめ
- 消化器系が弱くて冷える人は胃腸を温める人参湯や附子人参湯(ぶしにんじんとう)。
おすすめな食べ物は、大根や人参、ショウガ、山椒など。 - 腎臓・膀胱系が弱くて冷える人は、苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)や八味丸(はちみじおうがん)。腎を丈夫にする山芋がオススメ。
- 婦人科系が弱くて冷える人は、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や四物湯(しもつとう)。
紅花やサフランがオススメ。
まずは病院や漢方薬局に相談だ!