先日、母の化粧水を買いにドラッグストアに行ったときのこと。
セラミド入りの化粧水とヒアルロン酸入りの化粧水が、同じようなボトルで同じくらいの金額で隣に並んでました。
はてその違いは?
どっちも同じようなものじゃないの?
ならどっちでもいいかー(おっ母が使うのだし私使わんし)
…ってことで、気分的にピンクな気分だったのでパッケージがピンク色の化粧水を購入したtomomoです。
皆が気になるセラミドとコラーゲンやエラスチンそしてヒアルロン酸の違いについて書いているので参考にどうぞ。
セラミドとコラーゲンやエラスチンそしてヒアルロン酸の違い
化粧品のボトルの裏や広告の表示を見ると、コラーゲンやらセラミドやらヒアルロン酸やら書いてある。
化粧品やサプリなど、うたい文句ででっかく書いてあること多いですよね。
肌になんとなく良い成分っていうことは皆知ってる。
ならばそれぞれの違いを申してみよ。
ハイ。
セラミドの働き
セラミドは皮膚のほぼ外側、角層に存在している物質。
皮膚の表面に近い部分に存在しており、潤いを保つ成分です。
表皮細胞からしみだした水分を細胞間の間でしっかり挟み込む性質があるため、水分を角層に留めておく力があります。
だから皮膚にセラミドが多く存在していれば、水分が蒸発しにくいのでプルプル肌。
セラミドが少なくなったら、カッサカサになってしまうから乾燥肌になりやすい。
表皮の角層部分(皮膚の外側)にセラミドが存在しているので、肌の保湿目的で取り入れるなら食べたり飲んだりするよりスキンケアで外から浸透させたほうが手っ取り早いです。
セラミドは塗る方が効果的かつ合理的ですかな(*´ω`)
一方でコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は真皮に存在している成分。
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鉄筋で言うと
鉄骨がコラーゲン。
ボルトやネジがエラスチン。
周りのセメントが基質(ヒアルロン酸など)。
線維芽細胞(せんいがさいぼう)がコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作っています。(繊維芽細胞は分解もする)
ボルトやネジが緩むと全体の骨格が崩れるので、老化によってエラスチンが減少すると肌は弾力を失いたるみに繋がることに。
コラーゲンの働きや効果
真皮の70%はコラーゲン繊維(タンパク質)でできていて、弾力を保つ役割があります。
タンパク質の細い繊維が束になってできたもので、縦には伸びにくい頑丈な繊維。
線維芽細胞という細胞から生まれ、分解されていきます。
老化による新陳代謝の低下やストレス、紫外線が原因で減ってしまうコラーゲン。
新陳代謝が遅く、真皮全体の代謝に2~6年かかります。
コラーゲンの生成は歳と共に減り40代後半になるとほぼ作られなくなります。
50代になると20代の約半分にまでコラーゲンが低下してしまうんですって。
だからお肌が硬くなったりシワが増えたりするのかー。
ちなみに食事やサプリで摂ったコラーゲンは、そのまま肌のコラーゲンにはなりません。
コラーゲンはタンパク質の一種。
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アミノ酸は体の筋肉や骨など、色々な場所でタンパク質に作りかえられる
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余分に摂ったコラーゲンの一部は糖や脂肪に変わることもある(太る可能性アリ)
肌のハリにコラーゲンが必要だからと言って口から摂取しても、全てが肌に行くとは限らない。
コラーゲンを皮膚に塗ったとしても真皮までは吸収されずに、皮膚の表面で保湿されるだけ。
コラーゲンの行き先は脳が決めるから、コラーゲンを全てお肌に持って行くのはなかなか難しいな…。
スキンケアで外から塗る場合、コラーゲンが存在している真皮までは浸透しないけど、皮膚表面の保湿目的として使うことはできます。
エラスチンの働き
真皮の1~2%だけに存在するエラスチン線維。
エラスチン繊維も繊維芽細胞から生まれます。
ゴムのように弾力を持っており、頭皮や顔の真皮、筋肉と骨をつなぐ伸び縮みする部分に多く存在しています。
網目状の構造をもったコラーゲン(鉄骨)をエラスチン繊維(ボルト)が所々で繋ぎとめて、肌のハリや弾力を維持しています。
エラスチン繊維が加齢によって硬くなったり減少すると、シワたるみを引き起こします。
肌のハリには、コラーゲンよりもエラスチンの方が最近は重要視されているんですって。
エラスチンはカツオや牛、手羽、軟骨などに含まれていますが、分子が大きく吸収されにくいのでサプリで摂取するのが効果的。
ただこちらもアミノ酸に分解され、全てが肌に吸収されるわけではないのでご注意を!
ヒアルロン酸の効果や働き
基質と呼ばれるもの(ゲル状のヒアルロン酸など)が繊維の周りや細胞間に多く存在しています。
細胞を守るクッションのような働きをします。
ヒアルロン酸には、200~600倍の水分を蓄える力があります。
1gのヒアルロン酸で6ℓの水を保持できるんだとか。
これも加齢とともにどんどん減少します。
シワを無くすには、ヒアルロン酸注射が有名!
ヒアルロン酸の食べ物やサプリは、分子が大きくアミノ酸に分解されるため、ヒアルロン酸そのものとしては体内に吸収されにくい。
ヒアルロン酸を肌に塗った場合は真皮までは届かないけど、角質層に水分を保持する働きがあるので保湿効果は期待できます。
参照した本はこちら。
素肌美人になるためのスキンケア美容医学事典 [ 吉木伸子 ]
日本化粧品検定2級・3級対策テキストコスメの教科書第2版 コスメコンシェルジュを…
セラミドとコラーゲンとヒアルロン酸の違いまとめ
セラミドは表皮(皮膚の表面に近い角層)に存在している保湿成分。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は真皮に存在している物質で、それぞれが密接な繋がりをもって肌のハリや弾力を保っています。
セラミドやコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸とお肌に良い成分はいろいろあるけど…
・・・
私が思うに、セラミドの入ったスキンケア商品を肌に塗ることが一番合理的ではねぇか?(おしん風)
セラミドは表皮の角質層(皮膚の外側)にもともと存在している成分。
外から塗ると、元々セラミドが存在している角質層まで浸透する!
皮膚科医の吉木伸子先生も、セラミドが最強の保湿成分だとおっしゃっております。
人間の肌にもともとあるセラミドは安全で敏感肌でも使用できるとな。
セラミドの中でも保湿効果の高いものはヒト型セラミドが配合された化粧品!
ちなみにコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は真皮に存在している成分だから、外から塗っても真皮までは届かない。
保湿目的で使う分にはいいですよ。